インプラント
implant
インプラント治療とは
インプラントとは、歯を失った部分を根っこの部分から回復させ、噛む機能を回復させる治療法です。
周りの歯に負担をかけることなく、失った部分単体での治療が可能です。顎の骨とインプラントが結合するため、自分の歯に近い噛み心地が得られるほか、見た目も自然です。
デメリットとしては、外科的処置が必要になるため持病やお口の状態によっては治療ができないケースがあることや保険適用外となること、ある程度の治療期間がかかることなどが挙げられます。
インプラント治療のメリット
周りの歯に負担をかけない
ブリッジや入れ歯のように周りの歯に負担をかけず、歯を失った部分のみで制作ができます。そのため、周りの残存歯の寿命も長くなります。
天然歯と同様に噛める
根っこから噛む機能を回復させるため、周りの天然歯と同様にしっかりと噛むことができるまで機能を回復させることができます。
骨の減少を防ぐことができる
人工歯根を歯茎に埋め込み、天然歯と同様の形態を再現しているため、顎の骨の減少を防ぐことができます。それにより、顔貌の変化を防ぐことにもつながります。
審美性に優れている
上部構造には、天然歯の見分けがつかないほど透明感があるセラミックを被せます。そのため、見た目では人工物かどうかの判断がつく人はほとんどいないでしょう。
インプラント治療のデメリット
外科的手術が必要となる
歯茎を切って骨を削り、人工歯根を埋め込むための外科的手術が必要となります。治療中の痛みに関しては、麻酔を行い、しっかり抑えます。
費用の負担が多い
インプラントは自費診療となります。そのため、歯科医院によって金額はさまざまではありますが、保険診療よりも経済的負担がかかります。
治療期間が長い
人工歯根を埋め込んだり、歯茎の傷の治癒を待ったりするのに期間がかかります。インプラントを制作するには様々な工程があり、長くて半年ほどかかるケースもあります。
メンテナンスの重要性
入れたインプラントを長持ちさせるためには、歯科医院での定期的なメンテナンスや、ご自宅での正しいセルフメンテナンスが必要不可欠となります。
上部構造
歯冠の代わりとなる人工歯です。白くて自然な見た目のため、目立ちません。
アバットメント
インプラント体と結合される、上部構造の土台となる部品です。
インプラント体
顎の骨に埋め込まれる人工歯根です。基本的にはチタン製が多く、顎の骨と結合するのが特徴です。
インプラントの構造について
インプラント治療の流れ
1.口腔内の診査
口腔内全体を診察し、インプラント治療が可能かどうか状況を把握します。「過去にインプラントの相談をしたが、あまり納得がいかなかった」など、どんな小さなことでも構いません。お気軽にご相談ください。
2.コンサルティング
検査結果をもとに、治療計画を立案します。立案した治療計画をもとに、治療の流れや治療期間、費用のお見積りについて、分かりやすく丁寧に説明します。患者様にベストと思われる治療計画をわかりやすくご説明し、ご納得いただければ治療開始となります。
3.1次手術（埋入手術）
インプラント体を顎の骨へ埋め込む手術です。
歯肉を切開してインプラントを埋入して、切開創を完全に閉鎖し、縫合します。その後、インプラントが顎のにしっかりと結合するまで約3か月～6ヶ月間の期間をおきます（骨結合期間）。
4.2次手術（ヒーリングアバットメント連結）
2次手術では再度歯肉を切開し、埋入してあったインプラント＝テクスチャー（人工歯根）にヒーリングアバットメントを連結させます。その後、歯肉が治癒するまで一定の期間をおきます（歯肉治癒期間）
5.アバットメント装着
歯茎が回復したら仮のアバットメントを取り外し、アバットメントとインプラント体を結合させます。その後、上部構造を製作するために型取りを行います。
6.上部構造装着
型取りを行なった人工歯が完成したら、アバットメントに装着し、噛み合わせや高さなどを調整します。噛み合わせが整えば完成です。
7.メンテナンス
当院は、インプラント装着後のインプラントメンテナンス（iMPC）を行なっております。定期的なメンテナンスをきちんと行い、インプラントを長く維持できるようにしていきましょう。
インプラントメンテ（iMPC）とは
当院では、インプラントを安全に長くお使いいただく為、 専用器具を用いた診査・記録・管理を定期メンテナンスの中で行っております。天然歯、インプラントに限らず、定期的な診査・清掃・セルフケアの確認は非常に重要です。
このことは、日本口腔インプラント学会などの専門学会においても、 「インプラントの長期的な安定には定期的な専門的管理が不可欠である」と強く推奨されています。これらの処置には、専用の器材や技術が必要となるため、 当院では今後、診査・管理にかかる費用を一部ご負担いただくかたちを導入してまいります。 費用は、できるだけ過度なご負担とならないように配慮し、 医療の実情に即した適正な価格設定としています。
