top of page
_72A1541.jpg

​歯髄保存療法

歯髄とは、歯の最も内部にある歯の神経や血管の集まりのことで、歯の寿命に大きく関わっています。

歯髄は感覚機能があるため、むし歯菌に感染した際痛みを感じることで早い段階で気づくことができます。

しかし歯髄がない状態だと細菌に感染したことに気づかず、深刻な状態まで虫歯が進行してしまうことがあります。

さらに栄養が供給されなくなることに加え、壊死した歯髄を除去するために歯を削ることで厚みが薄くなるため、枯れ木のような折れやすい状態になります。

この歯髄の有無で健康な歯を維持できるかがどうかが大きく変わるため、可能な限り残すに越したことはありません。

当院では、MTA(歯科用セメント)を使った歯髄保存法を行なっております。

歯髄保存法とは露出した歯髄をMTAセメントで封鎖し、細菌の進入を防いで歯髄を保存する治療です。

MTAとはケイ酸カルシウムを主成分としており、乾燥すると中性になるため体に害がなく、生体親和性も高い安全な材質です。​高い封鎖性と適合性、殺菌性が認められ、歯髄の保存治療の高い成功率が臨めます。

従来は水酸化カルシウムを主成分とする材質を使用していますが、MTAの方が良質な保護膜を形成することができ、MTA自体が歯と接着するため、細菌の侵入を食い止める働きもあります。

【治療上の注意点】

MTAはどんな症例にも適応できるわけではありません

 何もしなくてもズキズキ痛む(自発痛がある)、温かいもので痛むなどの炎症歯髄や感染歯髄は非適応症となります。

 

100%神経を残せると言うわけではありません

 歯の状態によっては、歯髄保存治療後に歯髄の炎症等により抜髄処置が必要になる場合があります。

 

治療直後は歯がしみる場合があります

 治療の直後は、一時的に歯が過敏になり冷たいもの等でしみたり痛む場合があります。

 

​●保険適応外となります

 MTA直接覆髄  
​¥48,400 (税込)

bottom of page