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Q and A
日々の診察の中で患者さんから実際に受けた御質問に対してドクターの千原がお答えするコーナーです
(ご質問は要約して載せています)
Q. 虫歯でなくても歯が悪くなることはありますか?(50代/女性)
A. 噛み合わせの力のバランスや硬い食べ物を摂取した際に稀に歯に「ヒビ(クラック)」が入り、そこから細菌と刺激が進行し痛み出す場合もあります。
Q. マウスピース矯正で歯を削る事があると言われましたが、大丈夫でしょうか。(30代/女性)
A. 虫歯のリスクに関しては大丈夫と言えます。 確かに,歯を削合することは虫歯のリスクを高めるのではないか?とお考えになるかと思います。 大事なのは削合する量です。1995年にFillion先生が「カリエスリスクが増える事がない歯の削合の最大量」を論文に示しています。
また,歯周病学観点からLindhe先生は1980年代にIPR(Interproximal Enamel Reduction)(歯の削合)は「成人の矯正治療では歯槽骨の減少によるブラックトライアングルを防ぐ可能性もある。隣接面(歯と歯の間)の空隙を減少させることは,審美性や,歯周状態の観点から重要である。」と利点を述べております。
長くなりましたが矯正治療において「スペースが不足している場合」においての治療方法として侵襲の少ない順に
1)歯列の拡大 2)奥歯の後ろへの移動 3)歯の削合 4)便宜抜歯 5)外科的矯正
があります。 患者様の状態によって治療のゴールは変わりますが私は「拡大」や「後ろへの移動」を行っても目標とするゴールに「歯の削合」が必要だと設定した場合に行います。
Q. 矯正で歯はどうやって動くのですか?(ワイヤーによる部分的な矯正治療を開始した患者様)
(70代/男性)
A. ワイヤーの弾力を利用して歯に「引っ張る力(牽引力)」が加わり,歯の周囲組織(歯槽骨)の生体変化(骨の吸収と添加のサイクル)が起こり始め(1〜4週前後)歯の移動が開始します。
1mmの歯の移動に約4週間かかり,「適正な力」でないと歯にダメージを与えてしまうためその方の歯周組織の状態に合わせて調整をしていきます。

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